文系の大学を卒業後、二年浪人して医学部に合格する事ができたのですが、最初の一年は大手の予備校に通っていてそこでは思うように成績が伸びませんでした。
その予備校では、一応一通り、その教科を習った事があるものとして授業が進められていたので高校時代にほとんど(あるいは全く)勉強した事がない数IIICや理科についていけなかったからです。
そこで今年は環境をかえようと思い、少人数個別指導塾のアシストシステムに移って勉強をしたのですが結果的にはこの環境を変えた事が良かったと思っています。
ゼロから始める教科があった私には、一から教えて頂ける事や、授業の進度をある程度、融通してもらえること、そして予備校よりはるかにたくさん質問できることがおおきなメリットだったからです。
以下が私の一年間の勉強の流れです(英語に関しては得意科目だったためあまり対策をしていないので記述していません)。4月から9月頃までは通常の数学、物理、化学の授業を受け、中でも伸びるのに時間がかかると言われる数学に質問を割きました。夏頃までは一問一問に時間をかけて、じっくり考えるような勉強をしていました。理科に関しても同様でしたがほとんどの分野がゼロからのスタートだったので、知らない言葉や全く新しい考え方が次々に出てきて面食らってしまうことが多々ありました。そういうときは初学者用の参考書を読んだり、薄いセンター用の問題集を一度解いてから二次の問題を解くようにしていました(それでも分からないときは別の著者が書いた参考書で同じ分野を読んだりもしました。この“同じ分野についていろんな人が言っていることを聞く”ことは新しい言葉や考え方に慣れる上で効果的でした)。
そして10月初旬頃には数学(IA~IIIC)と理科の授業が一通りおわり、10月中頃からは完全にセンター対策に移りました。ここからセンター本番までの3ヶ月間は数IIICと二次の理科は全くやっていません。私の場合、特に苦労したのは数学と国語と物理、化学です。数学や国語は時間が余らないことが多く、速さと正確さを両立させなければならなかったので何度もテスト形式で反復練習する必要がありました。理科については時間で苦労することはありませんでしたが、新しい知識が次々に出てきてなかなか90点台に届かなかったのでこれも過去問や模擬テストを何度もやることでこれも過去問や模擬テストを何度もやることでその都度、新しい知識を増やす形で対応しました。
具体的には私の場合、数学・国語は60~70回分、物理・化学では40~50回分くらい解いたように思います*1。
実際のセンター本番での結果は782/900点で、地方のセンター重視の国公立ならだいたいどこでもB判定くらいの点数でした。実際に私が出願した高知大学(前期)は二次が英語と数IIICだったので、この後センターが終わってからの一ヶ月間、ほぼ数IIICだけをやりました。二次に理科があると厳しかったのかもしれませんが、数IIICだけだったので一ヶ月でなんとか間に合わすことができたのだと思います。
以上が私の一年間の勉強法でした。はじめから、地方の国公立の医学部を狙っていたので、かなりセンター重視の勉強を狙っていたのでかなりセンター重視の勉強をしたつもりです。同じような大学を志望される方の参考になれば幸いです。又、私が一年を通じて感じたのは集中力と持続力の大切さです。継続して深く集中し続けることができなければ成績を高く上げることはできません。そしてその集中力と持続力を保つには、自分なりの“モチベーション”があってこそだと思います。
私はセンター対策を始めた10月中頃からスパートをかけたのですが、その間は1日の勉強時間がだいたい15,6時間でその全てがテスト形式でした(テスト直しもかなりたくさんの量をまとめて、テストのように時間を計ってやっていました)。だらだらやれば15,6時間くらい何とでもなるのでしょうが、本当に集中しての15,6時間は疲労も不快感もかなりのものでした。何度ももう無理かもしれないと思いましたが、それを支えてくれたのはやはり「医師になりたい」というモチベーションだったように思います。
最後に、いつも私のわがままを聞いて下さった、早川先生、常に笑顔で励まして下さった奥さんのゆみさん、一緒に切磋琢磨してくれた同期生の皆様方、いつも応援してくれた家族のみんな本当に感謝しています。ありがとうございました。
では、これから受験される皆様の心が晴れる日をお祈りしています。
≪アシストシステムより≫
佐野 さんの集中力の高さには頭の下がる思いでした。そして、そんな佐野さんにきっちりと合格してもらえたことを嬉しく思うと同時に誇らしく思います。“志”を高く持つ人が、その“志”を達成するためのベストな環境を提供すること、これがアシストシステムの最大の目標です。佐野さんが目標を達成したことで、私も少しだけ目標に近づけたように思います。ありがとうございました。医師として、将来の佐野さんの活躍を楽しみにしております。(早川)
美辞麗句を並べた体験記ではなく、来年度以降の受験生、特に再受験性の役に立つような体験を書いてほしいと希望を伝えました。そんなお願いに、丸2日間かけて長文で応えて下さいました。本当にありがとうございました。京都によった際にはぜひ遊びによって下さい。
*1 アシストシステムではセンター試験の本追試、模擬テストを各科目100セットいt上用意してあり、日常の学習で自由に利用することが出来ます。
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